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小説「陰陽師」(夢枕獏 著)の安倍晴明であれば
「博雅、ホンコンという呪(しゅ)なのだ。」
とでも言うかもしれません。
「入手超困難」「コレクター垂涎」「幻のトミカ」…
1971年から発売されたわずか6車種の香港製のトミカに
誰が最初に呪をかけたのかは解りませんが
発売当時の価格は180円
それが、今や、信じられないくらいの高価格で流通しています。
そして
「全部集める」を目標にしているコレクターにとっては
アイガーの北壁か谷川岳の一の倉沢のように立ちはだかっているのです。
10−1 |
ホンダNIII360 |
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1971.05発売 |
12−1 |
カペラ ロータリークーペ |
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1971.10発売 |
11−1 |
トヨタ スプリンター 1200SL |
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1971.12発売 |
30−1 |
コルト ギャランGTO |
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1972.02発売 |
33−1 |
ニッサン セドリック |
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1972.02発売 |
42−1 |
ダットサン 1300トラック |
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1972.12発売 |
写真を見ていただければお解りになると思いますが
私が入手できたのは傷だらけの
いわゆる「ジャンクモノ」ばかりです
それでさえ
結構なお値段はしました。
庶民のお小遣の範疇で買えるのは
この程度です(笑)。
さて前述のように
ホンコン製のトミカを語る時によく使われる科白ですが
「幻の香港トミカ」
とは
少し大袈裟です。
ヤフオクで「ホンコン」「香港」で検索してみると
必ず数台はヒットします。
つまり、常に流通しており
その気になれば
いつでも購入できるトミカでもあるのです。
但し
そこは、やはり呪がかかったトミカです。
いや
呪にかかったのはコレクターの方かもしれません。
オークションの落札価格は
トミカに興味のない人
(呪にかかってない人にとっては)
異常な金額となり
落札には
かなりの覚悟と決意と犠牲が必要になります(笑)
まして
箱付き・美品で買い求めようとすると…
「悟り」が必要かもしれません(大笑)
6車種のうち
「No11-1 スプリンター」と「No42-1 ダットサントラック」は
日本製で再発売されましたので
この再販モノで妥協もできるかもしれません
11−1 |
42−1 |
トヨタ スプリンター 1200SL |
ダットサン 1300トラック |
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しかし
「全部集める!」を目指す上では
いつかは越えなければならない「壁」です。
そして
おそらく「呪」が解かれることはないでしょう。
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2009年03月記載
2014年05月追記 |
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