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PORSCHE（ポルシェ）

天才ポルシェ博士が創り上げたスポーツカーの金字塔「911」！
ポルシェは、誕生した時から既にポルシェであった！

創業者であるフェルディナンド・ポルシェ博士（以下：ポルシェ博士）について。ポルシェ博士は、ブリキ細工職人であったアントン・ポルシェの息子として1875年にオーストリアのボヘミアにあるマフェルスドルフ村で誕生。ポルシェ博士は、父の仕事を継ぐことなく、ウィーンの「ベラ・エガー社」と言う電気会社に入社。しかし、会社に持ち込まれたローナー社製の電気自動車に興味を持ち「ローナー社」に入社してしまう。

ポルシェ博士は「ローナー・ポルシェ」（電気自動車）を設計し、1900年にパリで開催された万国博覧会に出展。若きエンジニアの名前を世界中に広めます。しかし、この時すでに、ポルシェ博士は電気自動車の致命的な欠点であるバッテリー問題に気づき、1902年に「ローナー・ポルシェ・ミクステ」を完成。これは、重いバッテリーの代わりにガソリンエンジンで発電機を廻し電気を補充するというもので、現在で言うハイブリッドカーでした。

1906年、ポルシェ博士はヴィナー・ノイシュタットにある「アウストロ・ダイムラー社」の技術部長に就任。最初に設計したスポーツカー「マヤ（5700cc)」がいきなりレースで優勝。その後に設計したスポーツカー「ザッシャ（1100cc)」もレースで51戦中43回の優勝と8回の準優勝をするという驚異的な記録を残し、再びヨーロッパにポルシェの名前を有名にした。
1928年「ダイムラーベンツ社」の技術担当役員として、伝説的なスポーツーカー、メルセデスSS、メルセデスSSK等を設計。

…と、ここまでが、ポルシェの創設前のエピソード。ポルシェ設立以後は以下の年表にまとめました。省略できるところは極力省略したつもりですが…省略できるところがない…。

1931年

ポルシェ博士はドイツのシュツットガルトに「ポルシェ設計事務所」を設立。

1933年

「NSU」からの依頼により、フォルクスワーゲンの原形となる「Type32」を設計。

1934年

ベルリン・オートショーでドイツの総統アドルフ・ヒトラーが国民車構想を打ち立て、ポルシェ博士の構想と深く結びついていく。

1938年

フォルクスワーゲンの組み立てラインをウオルフスブルクに建設。「Type60」の最終テストが行われ量産準備が完了。しかし、第2次世界大戦により製造は中断。かわりに「Type60」をベースとした軍用車が製造される。

1944年

「ポルシェ設計事務所」はシュツットガルトからオーストリアのグミュントに疎開。

1946年

終戦後フォルクスワーゲン1号車が完成。しかし戦後、フランスによりポルシェ博士は戦犯者として軟禁状態に。

1947年

ポルシェ博士の息子フェルディナンド・ポルシェ(通称：フェリー)と若手エンジニアによって、フォルクスワーゲンの水平対向４気筒エンジンを搭載したスポーツカー「356」がグミュントで製造されます。

1948年

「356」グミュントで仮生産開始。

1961年

「356」をベースに6気筒エンジンを搭載した新しいポルシェ（911）の開発。ボディーはフェリーの息子であるフェルディナンド・“アレキサンダー”・ポルシェ(通称：ブッツィ)、エンジンはフェリーの姉ルイーゼの息子であるフェルディナンド・ピエッヒが手掛けました。つまり、「911」はポルシェ博士の息子と孫によって開発されたのです。

1963年

フランクフルトモーターショーにおいて「911」を発表。

※	「911」は当初「901」と言う名前でデビューするはずでしたが、フランスの「プジョー」がら3桁の車名の中心に『0』が入るのは「プジョー」に対する登録商標違反であるとのクレームがあり「911」となりました。

1964年

「911」の製造が開始。

1969年

フランクフルトモーターショーにて、ミッドシップエンジンのスポーツカー「914/4」「914/6」を発表。この年、ポルシェはワークスカーでメーカー選手権にて2度目の優勝を果たし、モンテカルロラリーでは「911」が連続優勝を成し遂げます。

1970年

ジュネーブで初めて披露された「917（4.5水平対向12気筒エンジン）」は、メーカー選手権や耐久選手権を含む世界中で開かれる事実上すべてのレースで勝利を収めました。

1974年

「911ターボ（930ターボ）」登場。