「失われた金型」

トミカの中には物理的に もう二度と復刻できないものがあります。 いくらコレクターからの要望があろうと 例え、タカラトミーがそれに応えて復刻版を作ろうとしても 金型がないのです。 正確には、金型が変わってしまったのです。 例えば 1971年に発売された日産サニー ８−１ サニー クーペ １２００ＧＸ １９７１．０１発売 後の1976年 フロントスポイラー、オーバーフェンダーを装備した レーシングカーモデルを発売するために オリジナルの金型を改造して 新たな金型が作られたのです。 １５−２ サニー １２００ＧＸ レーシング １９７６．０１発売 そのため、過日 「サニー クーペ １２００」を復刻しても (例えば) トミカ３０周年記念 ７０年代の乗用車セット サニー １２００ＧＸ ２０００．０８発売 レーシングカーモデル同様 フロントスポイラー、オーバーフェンダーを装備した モデルとなってしまうのです。 商品名は同じ「サニー １２００ＧＸ」ですが 金型変更前のモデルと変更後のモデルでは まったく違います！ こうした金型変更に伴い 二度と復刻できないトミカがいくつかあります。 画面左側がオリジナル金型で、右側が変更後のモデルです ハコスカ ２１−１ ２１−２ ニッサン スカイライン ２０００ＧＴ ニッサン スカイライン ２０００ＧＴ−Ｒ レーシングタイプ １９７１．０５発売 １９７５．０５発売 サバンナ ８０−１ ８０−２ マツダ サバンナ ＧＴ マツダ サバンナ ＧＴ レーシング １９７３．０８発売 １９７８．０１発売 ケンメリ ８２−１ トミカ30周年復刻シリーズ３ ニッサン スカイライン ２０００ＧＴ−Ｘ ニッサンスカイライン２０００ＧＴ−Ｒ １９７４．０８発売 ２００１．０２発売 (※)ケンメリのGT-Rタイプは通常品としては発売されていません。 ＮＨＫ−ＴＶバス中継車・献血車 ７５−２ ＮＨＫ特注 ＮＨＫ−ＴＶバス中継車 ＮＨＫ中継トラック １９７４．０５発売 ２００３．０４発売 他にも、カウンタックやルノー310、ストラトスもそうかなぁ？ 初版のオリジナルかどうかは別にして 金型変更前のモデルは それなりの「壁」となります。 「全部揃える！」 を 目標とするならば 「金型変更後のモデルでもいいや！」 では すまされません 避けては通れません。 高価で流通しているのは確かですが 根気よく待てば 「え！えェ〜！」 こんな値段で購入できていいの？ という ラッキーに必ず遭遇できます。 2009年03月記載